カヤックフィッシングの始め方

(バス釣り)カヤックフィッシングのメリット・デメリット

浅瀬の川でもカヤックは得意
浅瀬からエントリーできるのもカヤックの強み

日本ではバスボートは当然ながら、小さなボートであっても所有するには、金銭面や置き場の問題などが結構大変だと思います。
フィールドによっては、レンタルボートがある所もありますが、残念ながら希望のフィールドにあるとも限りませんし、営業している日時も限られています。

一方、おかっぱりは、釣り人口が多く、人気のおかっぱりポイントは、常に人が入れ代わり立ち代わりに撃ち尽くされているので、地域差はあったとしても、大体どこもハイプレッシャーなフィールドがほとんどではないでしょうか。

そういった面でカヤックフィッシングでは、プレッシャーの少ない色々なところに行けて、また、所有のハードルもそれほど高くはありません。

このようにいいことずくめに思えるカヤックフィッシングですが、それではカヤックでバス釣りをするにはどのようなメリットがあって、また、デメリットが存在するのでしょうか。
このページではカヤックバスフィッシングのメリットデメリットを考えていきたいと思います。

カヤックの選び方はこちらの記事をごらんください。

カヤックには色々なタイプがある
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(バス釣り)カヤックフィッシングのメリット

カヤックは安い

カヤックはボートに比べると値段が安くて購入しやすいです。
カヤックに必ず必要なものは、カヤック本体パドルPFDです。

一方、ボートは、ボート自体の値段も高額ですが、エレキやエンジン、デッキ、バッテリーに燃料、PFD、ボートを運ぶトレーラーなど色々と必要です。
また、使っていると故障やメンテがかかるので点数が多いほど後々の維持費用も掛かってきます。

カヤックはあまり場所をとらない

カヤックはボートと比べると、比較的に場所をとりません。
ボートに比べて小型なのはもちろんですが、物自体がそんなに重くないのと構造がシンプルなので、どこかの隙間などに置きやすく、工夫次第であまり場所をとりません。

また、その他必要なものが少ないので、その分の置き場も必要としません。どうしても置き場の無いマンションなどであっても、インフレータブルカヤックなら所有することができます。

いろんなところに行ける

琵琶湖を横断!などはさすがにフィッシングカヤックではやめた方がいいですが、驚くほどにフィールドの色々な場所へ行けます。
ボートでは底を擦ってしまう超浅瀬も漕いで行けますし、ウィードが水面まで出ているフィールドもその上を通過できます。
空を覆うような草木が被った水路も、ちょっとした隙間さえあれば行けてしまいます。

おかっぱりでは届かないポイントまで移動しながら、フレッシュな魚を探すことができるのはカヤックの大きな魅力です。

私自身がカヤックでよく経験するのが、おかっぱり側からでは全然食わなかったバスが、沖からキャストするとあっさり釣れることがあります。
これは常におかっぱりからのフィッシングプレッシャーが魚をスレさせて、岸の人影や岸から飛んでくるルアーなどに警戒しているためだと思います。

いろんな場所で降ろせる

カヤックは岸から水面に届けば大体どんな所でも降ろすことができます
ボートならそうはいきませんし、実はこのことはすごいことで、私はこれがカヤックの一番のメリットと感じています。

ただし、迷惑駐車や私有地に侵入するなどは当然のこと、住宅のある所で早朝に騒音を立てたり、騒いだりするなどの迷惑行為は、その釣り場が禁止になるなど、自ら釣り場を無くす行為につながりますので絶対に無いようにしましょう。

カヤックフィッシングは超接近戦

カヤックの動力はパドリングですので、エンジンやエレキのように騒音も出しませんし音もナチュラルです。
ゆっくりポイントまで近づいて超接近戦からのキャストで食わすことができます。

私の経験ではカヤックを釣り人と認識していないと思われるバスを沢山見ました。カヤックの下を通過していったバスをサイトで釣ったことも何度もあります。

(バス釣り)カヤックフィッシングのデメリット

風に弱い

カヤックは軽くパドリングするだけで驚くほどよく進みます。しかし同様に少しの風の力ですぐに流されてしまいます。

ルアーフィッシングでの風はルアーで魚を騙すための大切な条件ですが、パドルとロッドを同時に操作できないカヤックフィッシングでは、風が吹くと釣れやすくなると同時に釣りがしにくくなる欠点をもっています。
対策としてはアンカーを降ろしたり、テンポの速い釣りに切り替えたりすると欠点を補うことができます。


カヤックの上に立てない

おかっぱりは当然ながら、ボートでも立ちながら釣りができます。

しかし、カヤックは立つことができず座りながら釣りをしなければなりません。

立てないデメリットは、水面に座っているぐらいの高さからのキャストやフッキング、ファイトをしなければならないので、立った状態に比べると自由が利かず不利です。
また、目線が低いので遠くから魚を発見しにくいデメリットもあります。

しかし、カヤックはポイントまでかなり近づくことができるので、そのデメリットを打ち消すメリットも兼ね備えています。
立てないことは確かにスタンディングが可能な他の釣りより不利な面がありますが、これはボートと別物と考えて、不自由を楽しむのもカヤックフィッシングのゲーム性とも言えます。

タックル数に制約がある

ボートでは沢山のタックルをボートに持ち込めるので、釣り方によって専用のタックルを用意することができます。
一方、カヤックは船の上のスペースが狭いのであまり多くのタックルを持ち込めません。
できるだけ汎用性の高いバーサタイルタックルでルアーを結び変えながらゲームを組み立てていきます。

これはおかっぱりで1つのバーサタイルタックルを使って、出来るだけ多くの釣りをするのと同じです。

カヤックでのタックルについてはこちらをご覧ください。

カヤックに使うバスタックル
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カヤックを買おうか迷っている方へ

このページを読まれている皆さんは、カヤックフィッシングに興味があって、おかっぱりなどでバスフィッシングの楽しさを知ってる方が多いと思います。
バスフィッシングは自然の動きを読み、魚との真剣勝負をするとても楽しい遊びです。
その遊びにカヤックを加えてみませんか。

カヤックの挙動によって、今まで何気なく感じていた風は色々な種類があることに発見し、静かに見える水面は複雑な流れがあることを知ります。
今まで行けなかった場所へパドルを漕ぎだすと、ひらけた水面に居るのは自分1人です。

しかし、そこは陸とは違う地に足が付かない魚達に近い世界ですので、カヤックの上では陸では感じたことがない不自由さを感じてしまいます。
知恵を絞り不自由さを克服しようとして試行錯誤を繰りすことが、決して便利なだけの釣りではない、自由と不自由が相まったカヤックだけの、独自のバスフィッシングの楽しさが形成されます。

カヤックでバスフィッシングを始めることは、最初はハードルが高く感じるかもしれません。
しかし、私の体験で伝えたいことは、本当にやりたいなら何とかしてやってみたほうが絶対にいいと思います。
いままで不安に思っていたことは大したことがなかったばかりか、こんなに手軽で楽しいことを早く始めていればよかったと後悔するのではないでしょうか。

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