カヤックフィッシングの道具

バス釣り カヤックフィッシングのタックルについて

カヤックでのバス釣りのタックル
カヤックで使うタックル

カヤックでバスフィッシングを今から始められる人は、普段使ってるタックルでいいの?カヤックに向いているてタックルってあるの?と疑問に思われているかもしれません。
バス釣りはルアーフィッシングの中でも、本当に多彩な釣法がある釣りですが、多彩なだけに、この釣り方は得意、苦手。または、この釣りは好き、嫌いなど、好みも分かれることが多いと思います。

カヤックでも、まずはおかっぱりやボートでの得意な釣りや、好きな釣り方やをやってみるのがいいと思います。その上で、カヤックではこの釣りはやりにくい、この釣りかたのほうがいいなど、色々とご自身のカヤックでのスタイルが見えてくると思いますのでとりあえず、楽しんでやってみましょう。

ここでは、私が色々試した結果、どんなタックルがいいか?を経験に基づいて記載していきますので、参考にしてもらえればと思います。

カヤックでバス釣りをするにはタックルは何本もっていけばいいの?

まず最初に、カヤックに何本タックルを積むのかという問題があります。

カヤックは船上のスペースが狭く、またパドリングをしなければならないので、本数が少ないほど身軽でやりやすいです。いまだに私自身も毎釣行、何タックルもっていけばいいかを迷います。

タイプ別タックル選別

1本でなんでもスタイル

身軽さを重視して1本のタックルのみでやる方法です。1本でやれることをできるだけ多くするために、バーサタイルなタックルを使用し、幅広いルアーを使えるように工夫します。

例えば、ML~MHのバーサタイルロッドにフロロの14ポンド前後のラインを巻いて、クランクやスピナーベイト、ミノーなどの巻物とテキサス、フリーリグ、高比重ノーシンカーなどの撃ち物のリグなど幅広く使え、ポイントによってルアーをどんどん結び替えていきます。

1本特化型スタイル

1本でなんでもやるバーサタイルなスタイルとは真逆の、1本で専用タックを使用し、限られたリグやルアーに割り切って、ラン&ガンしていくスタイルです。

例えばフロッグでアシ際やカバーを責めていったり、ナイロンラインを巻いてトップウォーターのみでランガンしたり、パワーフィネスやベイトフィネスでカバーをねらったり、ビッグベイトオンリーで勝負したり、自分の好きな釣り方や得意な釣り方を押し通して、いいところをラン&ガンしていく方法です。

2本スタイル

私はこのセッティングが一番多いです。2本あると多くのルアーに対応できるし、また、カヤック上でもそこまで邪魔にはなりません。2本あると様々な組み合わせができ、バーサタイルなスタイルでは、1本はMH~Hのロッドで3/8oz~1ozぐらいまでのルアー全般を使い、もう1本はベイトフィネス~MLぐらいのロッドで重めのフィネスからライトプラッキングまでこなすしたり、もう一本をスピニングにしてよりフィネスな釣りを追加したりするなどして、状況の分からないときなどでも広範囲の釣り方に対応できます。1本でなんでもスタイルより、より広範囲のウエイトのルアーを使用できます。

その他には、1本でなんでもスタイルのバーサタイルタックルを基準に、もう1本をトップウォータータックル、フロッグタックル、ビッグベイトタックルなどの専門性の高い特化型スタイルにして、ハマりそうな釣りや得意な釣り、好きな釣りを特化型で、フォローになんでもスタイルのタックルでゲームを組み立てるのもバランスがいいです。

複数本のスタイル

複数本のメリットは何といっても色々なルアーやリグに対応できることです。また、結び替えの手間もかからずタックルを持ち替えるだけで、違う釣りができるのもメリットです。ただ、ボートとは違って身動きがとりにくいので、狭いカヤック上では使っていないタックルの置き場所やパドリングの妨げになるなどデメリットも多くなります。私自身は多くとも3本までを限度に持っていくことが多いです。

ロッドの長さについて

現在主流のロッドの長さについて、例えば皆さんが大体お持ちの、Mロッドで6フィート10インチが一般的な長さだと思います。もちろん610のロッドでもそのまま使用できますが、私の感覚としてはカヤックでは断然ショートロッドがいいと思います。具体的には5フィート前半から6フィート前半です。長いロッドだとまず何といってもライントラブルが大変です。どうしても穂先に糸が絡んで振っても取れないときは誰でもあると思います。カヤックでは特にパドリング中によく絡んでしまいます。この場合カヤック上で長いロッドだと穂先のラインをほどこうと穂先の方を持つと、リール側が水中に浸かってしまうことがあります。

また、ライントラブル以外にも、カバー回りなどでリグっていたり、ファイトしたりしている間に木などのオーバーハングまで流されることがしょっちゅう発生しますが、この時にロッドホルダーにロッドを立てておくと、ロッドが木や草に引っかかって最悪の場合折れたり、落ちて水没したりするので、それを防ぐためにテッィプを舟の先端側に向けて、股の間に使っていないロッドを置いてにおくことがあります。この場合ショートロッドなら先端からテッィプがはみ出さずに置くことができますが、長めのロッドの場合、船の先端よりはみ出すので、木や岸などにぶつかり最悪の場合折ってしまうことになりかねません。

その他では、カヤックはかなり近くまでポイントまで近づいてもプレッシャーを与えずらいので近距離勝負がやりやすくロングキャストをすることがあまりありません。また、カヤックは構造上、水面で座った状態でキャストしなければなりませんので、ボートやおかっぽりのようにキャストが決まりにくい傾向にあります。そのため、ショートロッドのほうが、アキュラシーが高いので、カヤックと相性がいいと言えます。ただし、4フィート台などの極端に短いロッドなどは手を伸ばして船の先端を越えられない場合、ファイト中にはしられると船の先端に引っかかる恐れがあるので注意しましょう。

ラインについて

ラインの太さについては使用ルアーのウエイトによりますのでそれに合わせるとして、ナイロンかフロロかPEかという素材の問題があります。

専用タックルならルアーやリグにあったラインを使用しますが、バーサタイルならどのラインにするかが迷います。

トップウォータープラグを使用するなら、ナイロンラインかPEが選択肢に入ります。デメリットとしては、PEはベイトリールで扱うにはやや汎用性に欠けますしライントラブルも心配です。ナイロンラインもワームでの底物やカバー打ちなどでは感度や、ラインの浮力が高すぎることや、見切られやすさなどからフロロカーボンラインに劣ります。

いっぽうのフロロカーボンラインでは、感度や比重、水中の馴染みなどから巻物や撃ちものに使用できバーサタイルな使用に向いています。しかし、トップウォータープラグを使用するにはラインの比重からルアーが思った通りに動かない可能性があり、どのようなリグを多めに使うかでラインセレクトの決める必要が出てきます。

また、スピニングタックルでは、よく使われるのがフロロカーボンラインですが、カヤックフィッシングでスピニングタックルを使うのには少し勝手が変わります。細いフロロカーボンラインで大きな魚をかけた場合、ドラグでいなすファイトでは同時にカヤックごと引っ張られ(ファイト中はパドリングができません)潜られたり巻かれたりする危険性が高まります。フロロを使用する場合は普段使用しているラインよりも太いラインに変えるか、または、PEラインを使用すると強気のファイトができキャッチ率があがるでしょう。PEラインは、軽めのトップウォーターが使えたり幅広いルアーの選択にもなります。

スピニングタックルでナイロンラインはあまり使用メリットが個人的には思いつきません。

とにかく今持っているタックルで色々試してみよう

このページでは私自身の経験をもとに色々と記載しましたが、カヤックフィッシングは自由で気軽な釣りです。今持っているタックルでやってみて、自分の思ったことを改善していったタックルがベストなタックルになるはずです。カヤックはマリーナじゃなくても上陸できるので(もちろんマナーを守ったうえで)合わなければ車まで違うタックルをとりに戻ってもいいと思います。タックルを考えるのも釣りの楽しさですので色々試してみてください。

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