カヤックでバス釣りはトッパー専用？トップウォーター以外でもカヤックは使えるのか経験者が解説

カヤックでバス釣りをしている人で、釣り場でよく見るのが、トップウォータープラグしか投げない、いわゆる「トッパー」の人達ではないでしょうか。

その印象があるためか、カヤックのバス釣りについて、「カヤックってトップしかできないんでしょ？」と言われることがあります。

そのような誤解を解くため先に言っておくと、カヤックは、おかっぱりや、ボートでやっているほとんどの釣りをすることができ、決してトップウォーターしかできないわけではありません。

では、なぜカヤックでバス釣りをやってる人にトッパーが多いのか、それは日本独自のバス釣りの発展が関係しています。

トッパーとは？
トップウォータープラグしか使わない、バスフィッシングを貫き通すスタイル。
トップウォータープラグのオールドルアーを使い、ロッドは、グラスのブランクスに、ガングリップを装着したロッド。
リールはオールドアブと言われる古い年式のABU社のアンバサダーや、ダイレクトリールなどが定番。
また、おもちゃのようなカラフルなブランクスやガンブリップ、餌とは程遠い見た目をした、インディーズルアーメーカーのトップウォータープラグなど、独自の発展を遂げている。
現代の効率化されたパターンフィッシングとは別物の、雰囲気重視のバスフィッシングが特徴。

トッパースタイルという日本のバスフィッシングの独自性

インターネットがなかった時代、流行の音楽もファッションも、海外から日本に伝わるには少し時差があり、また、伝わる段階で形が少し変化して、さらに、日本の中で独自の発展をするということがよく起きていました。それら流行を伝えたり広めたりするのは、映画や雑誌などのメディアをはじめ、ブランドやショップなど、各分野に携わる人達でした。

バスフィッシングも例外ではなく、古き良きアメリカのトップウォータープラグに憧を持ち、そのカルチャーを日本に持ち込んだ人たちがいました。
その後、日本独自の発展を遂げ、現在のトッパースタイルが確立していきました。

カヤックバスフィッシングがトッパーのイメージとなったのは、とあるトップウォーター専門ショップの人が、日本でカヤックを使ったバスフィッシングを広めたパイオニアであっため、その影響でトッパーにカヤックが普及し、「カヤック＝トップウォーター」というイメージが形成されたのが一つの原因でしょう。

もちろんトッパー独自のカルチャーや、雰囲気を楽しむスタイルは、全く否定するつもりはありませんし、同じアングラーとしてリスペクトしています。

ただ、カヤックをあまり知らない人が、「カヤック＝トッパー」という思い込みで、「カヤックはトップしかできない」と思っている人が意外と多く、トッパー以外のバス釣り人が、カヤックの楽しみを知らないのは残念です。

そもそも、海でのカヤックの釣りは、タイラバやジグなどで、バス釣りとは比べ物にならない、ディープの釣りをしますので、カヤック自体がトップウォーターの釣りしかできないというのは、そのことからも間違えているというのがお分かりでしょう。

アメリカでのカヤックバスフィッシングはどうなのか？

YouTubeでアメリカのカヤックフィッシングを検索すると、日本と比べ物にならないほど動画投稿されおり、その投稿数からもわかるとおり、バスフィッシングの本場であるアメリカでは、日本以上にカヤックバスフィッシングが普及しています。

アメリカでの動画では、日本のような、いわゆる「トッパー」というは今だに見たことはなく、カヤックに乗りながら、クランクやスピナーベイトなどの巻の釣りや、ジグやテキサスなどの撃ち物の釣りをボートと同じよう使用しています。

また、アメリカでは、日本では考えられないぐらい大きな規模の、カヤックバスフィッシングのトーナメントが行われています。

カヤックでバス釣りはトップ専用ではない。フリースタイルな舟

ひょっとしたらこのページを読んでる人の中にも、「カヤック＝トッパー」という思い込みや、誰かがそう言ったのを聞いて、カヤックの購入を迷っている人がいるかもしれないと思い、このページを執筆しました。

繰り返しになりますが、トッパーのスタイルを否定する気持ちなどは全くありません。

「自分はトッパーで、カヤックが欲しいんだ」という人は、ぜひそのスタイルで思う存分楽しまれる方がいいでしょう。

否定よりむしろ、トップウォータープラグは、カヤックと相性がいいと思っています。

なぜなら、クランクや巻き抵抗の強いルアーなどは、ルアーを引いているほうにカヤックも引っ張られますし、底の釣りなどをじっくりやる場合などは、風で流されたりして、場合によっては、やりくかったりします。

ただ、これに関しては、そのようなデメリットの部分もカヤックフィッシングの楽しみの一つであると思います。

一つ言えることは、いずれにせよ遊びですから、どのようなスタイルであっても、本人が楽しむのが一番大事なのは間違いありません。

カヤックでバス釣りをしてみたいという人はこちらのページもごらんください。